約1年後、まさかの再捜査
ご訪問ありがとうございます。
このブログは、私が実際に交通事故に遭った時に経験した実際の出来事をもとに書いていますが、個人名や病院名等は伏せてあります。
しかし実際の記録に加え、やってよかったことや後悔したことも書いていきますので、交通事故被害者ご本人のみならず、ご家族や関係者の方もぜひご覧ください。
今回の交通事故はただの物損事故が人身事故になり、なんと刑事訴訟にまで発展してしまう、ちょっと珍しいケースですが、すべてが終わった今、加害者に対しては特に恨みも感じておらず、同じ失敗を繰り返してほしくないという気持ちしかありません。
再捜査は突然に
交通事故から約1年後、突然に警察署から電話があり
「交通事故の件で再捜査を命じられたので、もう一度話を聞かせてほしい」
と言われてビックリ!
「当初は物損事故として処理されていたが、物損事故で処理するには悪質なので上から再捜査の指示がありました。都合の良い時に警察署に来てください。」
何だかよくわからないまま、警察署に行くことになりました。
警察署から電話があったのは、平日の午前中でした。
私は電話に出られたのですが、お仕事の内容によっては電話に出にくい方もいるでしょう。
前触れもなく突然に来るのでびっくりしますが、留守番電話にしておけば、警察署名と担当者名、要件を吹き込むと思います。
留守番電話を聞いたら、警察署に電話をした方が良いでしょう。
ちなみに17時を過ぎていても、電話がつながります。
ものものしい2時間の始まり
この時すでに弁護士を依頼していたので、弁護士にも「警察から再捜査をすると連絡がありました」と一報を入れたところ「1年後に再捜査とは、めずらしいですね」と驚いていました。
警察署では「こちらにどうぞ」と小さな部屋に通され、本題に入る前に担当者の自己紹介、携帯電話のスイッチを切る事、メモを取らないこと、水分補給は外に出て行うこと等、細かい説明がありいよいよスタートです。
担当の方は腰が低く穏やかな方で
「緊張しなくても大丈夫ですよ」
と言われ、最初は事故の状況等の再確認から始まりました。
事故の状況は、事故直後に警察にも説明し、病院でもドクターに説明した話なので、最初は
「また同じ話をするの?」
と少々うんざりしました。
しかし今回は、今までの説明では終わらなかったのです。
思い出してと言われても…ドライブレコーダーがあればよかったのに!
私が事故に遭った時は、ドライブレコーダーが普及し始めた時だったのですが、私の車にはまだ付いておらず「うちもドライブレコーダーをつけようかな…」と考え始めた矢先の事故でした。
そのため自分の記憶だけが頼りで、ひたすら思い出そうとするのですが、聞かれて困る質問もいくつかありました。
「ぶつかった時はドン!でしたか?ぐしゃっという音でしたか?」
加害者の車がぶつかってきた時の音を聞かれたのですが、音って人によって感じ方が違うわけですから、どうやって答えようか少々悩みました。
自分が聞いた通り、「ゴリゴリしていた」と答えたところ、「ゴリゴリですか?」と聞きかえされ、ちょっとよくわからないという表情をされていました。
「ガラスはどのくらい飛んでいましたか?」
私の車にぶつかる前、加害者は別の車に追突してガラスが道路に散乱してしまいました。
その話をした時に上の質問をされましたが、「どのくらい」も難しい話です。
割れたガラスの枚数を数えているわけではないし、道路の写真が残っているわけでもないので、「割れたガラスはセンターラインを越えていた」程度の話しかできませんでした。
「キャーって叫んだのは何秒後ですか?」
一番難しかったのが、「事故直後、歩行者がキャーと叫んでいたので、事故だとわかった」と説明した時です。
「キャーって叫んだのは車がぶつかると同時?それとも何秒か経ってからですか?」
普通そんなこと数えません(笑)
「たぶん2,3秒後です」
それしか言えませんでした。
こんなやり取りが2時間ほど続くのですが、少々疲れました。
ドライブレコーダーがあれば記録を残しておき使えたかもしれないのにな…、と強く感じました。
第三者に及んだ影響
再捜査の時、びっくりしたことをもう一つ
「どこに行く途中でしたか」
ごく普通の質問であり、夕食をごちそうになった友人宅から自宅に向かう途中だったと正直に話しました。
問題はその後です。
「そのお友達の名前と住所を教えてもらえますか?」
どうしてこんなことを聞くのか首をかしげました。
名字と「〇市△△1丁目」程度の情報を伝え、その友人には後で経緯を説明しましたが、それなりに心配をかけたと思います。
結果的にその友人に何か迷惑がかかることはありませんでしたが、心配と迷惑をかけてしまいました。