損害賠償金と調査会社のお話
損害賠償金の話
このブログは、あくまでも私の体験をもとに書いていおり、今回の事故は私に過失のないもらい事故です。
そのため損害賠償金はすべて相手が支払っていますが、過失の割合によって話が変わってくるはずです。
実際の事故に遭われて「自分の場合はどうなんだろう?」と思われている方は、早めに弁護士等にご相談されることをお勧めします。
①車などの物的な損害
今回の交通事故では、ぶつけられた車の修理費を相手側の保険会社が支払いました。
後で知ったことですが、車に積み荷があった場合、事故のせいで積み荷がダメージを受けた場合にはそれらも物的な損害にあたる可能性があります。
ありがたいことに、代車のレンタカー手配や車の修理に関しては車を購入した自動車ディ―ラー店が全面的にサポートしてくれました。
病院にも「かかりつけ」があるように、車に関してもいつも利用するお店を決めておくと対応もスムーズで良いと思います。
②治療費や通院交通費等の財産的損害
事故でケガをすると、毎月のように「けがの具合はいかがですか?」という電話がかかってきます。
事故から6月程度が過ぎると、相手側の保険会社から「そろそろ治療を終わりにして示談をしましょう」
という電話がしつこくかかってきます。
私の場合ですが、電話がかかってくる度に
「まだ治っていないので通院中です」
と正直に伝えていたところ、
「いつになったら治るんですか!?」
と保険会社の人が怒り出し、ケガの完治を待たずに結果的に8か月程度で打ち切られてしました。
保険会社とのやり取りはメモに残しておくべきだと思いましたし、人によっては録音をしているようで、良いアイデアだと思いました。
場合によっては担当者の変更をお願いしたり、保険会社に苦情を入れても解決しない場合には「そんぽADRセンター」に解決をお願いすることもできるでしょう。
③収入が減少したり、後遺症等による逸失利益に関する損害
交通事故でケガをして通院に時間を取られてしまえば、以前のように働けないわけですから、どうしても収入が減ることは珍しくありません。
後遺症を負ってしまった場合には、後遺症のせいで収入が減ってしまうことも多いので、こちらも損害でありその時の収入や年齢等によっても金額が左右されます。
骨折等の大けがではなく、「むち打ち」等も後遺症に認定されることがありますので、該当するのとしないのでは損害賠償金の金額が大幅に変わってきてしまうので、とりわけ正しい対応が求められると言えます。
「交通事故の場合は〇〇病院が良い」
という話を時々聞きますが、これは良い治療をしてくれる病院というだけでなく、早い段階でMRIを撮り、通院中によく話を聞き、後遺症の認定についても適切な検査を行う病院を指しています。
病院選びも慎重に行いましょう。
損害調査への協力は必要?
損害賠償金と関連して、損害調査のことも触れておきたいと思います。
事故の状況によっては、事故の発生状況や損害の額等を調査するために、保険会社の依頼した調査会社が、当事者からの聞き取りを行ったり、事故現場の調査も行うことがあります。
過失割合について意見が異なる時など、損害調査を行うケースが多く見られますが、ほとんどの調査会社は公正に調査を行います。
しかしながら、損害調査会社は保険会社から依頼されており、保険会社から報酬を得ているので、必ずしも被害者の見方とは言い切れません。
適当なことを言ったり、あいまいな答え方をしてしまうと、加害者側に有利な調査結果になってしまうこともあるようで、そうなってしまわないようにしっかりと見届けたいものですね。
損害調査会社は、あくまで民間の機関であるため調査に協力しなくてもペナルティ―があるわけではありません。
しかしながら被害者側が不利にならないためにも必要な、そして真実を明らかにするためにも大切な調査なので、事故直後の写真等、用意できるものは用意した上で、調査に協力することをおすすめします。