夕暮れ時の交通事故と対策

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秋から冬、夕暮れ時の事故にご注意を!

早いものでもう10月になりました。今年もあと少しですね。
警察庁からの情報によれば、1年のうち最も交通事故が多いのは12月です。理由としては日が短くなって暗くなる時間が早いこと、年末にかけて交通量が増えることなどです。これらのことを考えると、事故が増えるのも理解できます。
 
2020年、警視庁が発表したデータをさらに詳しく見ると、交通事故の発生が多い順に並べると12月、10月、3月、11月となります。データを見る限りでは、暗くなるのが早い時期とイベントのある時期に、事故が増える傾向にあることがわかります。
 
今回は、秋から年末に向け、夕暮れ時の事故に遭わないために出来る対策を考えてみます。
 

気持ちと時間にゆとりを持つ

交通事故が多い時間帯は、朝の8時ごろ、夕方の17時から18時頃、そして夜間と言われています。朝と夕方は通勤のため、交通量が増えることが1つの理由です。
しかし急いでいる時、疲れている時は、どうしても注意が散漫になってしまいます。
 
自分が運転する場合には、気持ちと時間にゆとりを持って運転するためにも、時間の調整や体調管理が必要になります。
 
もちろん、危険そうな車や歩行者を見かけた場合には、できる限り距離を取るなどして、自分がまきこまれないようにしましょう。

 

 

反射材を上手に活用しよう

暗くなるにつれ、車はライトを点灯しますし、街には街灯がつきます。

歩行者の中には、懐中電灯をもって外出したり、反射材を身につけている人も増えていますが、遠くからでもよく見えてとても良いと思います。

 

ホームセンター等で、色々な種類のものが売られていますので、ご自分の用途に合ったものを用意されることをおすすめします。

 

夜間は1日の疲れが出てしまうため、ドライバーの注意力が低下したり居眠り運転をしてしまうことも珍しくありません。被害者にならないためには「ここに人がいますよ」とわかりやすくPRする必要がありますね。

 

夕暮れ時は早めにライトをつけよう

車や自転車の運転が一番難しいのは夕暮れ時と言われています。日が傾いくと、西日がきつくなるため、物が見づらくなるからです。

 

外が一気に暗くなる時間帯には、この時間帯はライトを点けている車と、点けていない車が混在しているので、さらに運転しにくくなります。

 

秋から冬にかけ、だんだん日没が早くなるので、暗くなる時刻が早まる点も無視できませんね。

 

状況に合わせて対策を

今回は、主に夕暮れ時の交通事故対策を書いてみました。
住んでいる場所やライフスタイルによって、行う対策は違ってくるでしょう。
それでも、何もしないよりは交通事故のリスクを減らすことができます。
年末に向け気ぜわしくなりますが、どうぞお気をつけてお過ごしください。

 

秋の体調不良にご用心!

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早いもので10月になりました。
秋は寒暖の差がある季節です。そして台風や豪雨の前は体調を崩してしまうという方も少なくありません。

 

とりわけ「交通事故にあってから、特に体調を崩しやすくなった気がする…」という悩みを抱えている方も多いので、秋に体調を崩しやすい原因と対策についてお話ししたいと思います。

 

体調不良の大きな原因4つ

夏の疲れ

ここ数年、猛暑というより酷暑だったため、夏は冷房で部屋を冷やす方が多いはずです。また、冷たい飲み物を飲むことも珍しくないでしょう。

熱中症を防ぐため、それ自体は間違っていません。しかし冷えすぎてしまい、胃腸の機能を低下させてしまうことも覚えておきましょう。

健康な人にとっても体調不良の原因になります。交通事故でダメージを受けてしまったのであれば、なおさら負担が大きいのです。

 

温度変化

朝晩の気温は低くなるおかげで、涼しく快適に感じる日が増える秋。その一方で、時々暑い日があるのも秋の特徴です。
この寒暖差は、自律神経を乱す原因となります。


脅かすわけではありませんが、交通事故後何年もたつのに季節の変わり目が辛い…という方も少なくありません。

私の友人ですが、10年ほど前に追突事故でケガをしています。秋は毎年辛くなってしまうらしく、数日仕事を休んでいます。

 

空気の乾燥

別の点として、秋から冬に向けて空気が乾燥することも見逃せません。
空気が乾燥した結果、汗をかいてもすぐに乾きます。
ずっとその状態でいれば、時間とともに水分を失ってしまいます。気をつけて水分補給をしないのであれば、当然のこととして体調が悪くなってしまいます。

 

日照時間減少

だんだん日照時間が短くなると、気分が落ち込んでしまうことがあります。

もし体のケガが治っていたとしても、精神的にダメージを受けている場合も少なくありません。こういった場合にも体調不良になる可能性が高いと言えそうです。

 

自分でできる対策

具合が悪いのであれば、少しでも早く医療機関を受診することをおすすめします。しかしなgら、自分で行える対策もあるので、後半では3つご紹介いたします。

体を冷やさない

当たり前の話かもしれませんが、冷たい飲み物はできるだけ避けてください、常温のもの、温かい飲み物・食べ物を取りましょう。また可能であればシャワーで済ますのではなく、湯船にしっかりつかって温めましょう。

水分補給

秋は夏に比べて、のどの渇きを感じにくくなります。積極的に水分補給が必要です。
体を冷やさないように、常温のミネラルウォーターや白湯がおすすめです。

太陽の光を浴びる

太陽の光を浴びることによって、気分の落ち込みを解消することにプラスとなります。
一定の日焼け対策は捕逸ようであるものの、できれば朝日を浴びながらのウォーキング、ジョギング、ちょっとした散歩をするのも良いでしょう。

 

出来ることから無理せずに

交通事故の後遺症は、劇的に良くなることはまれです。それでも自分に出来ることを行うなら、少しずつ症状を改善させることができるかもしれません。後遺症を悪化させないため、ご自身の体は、できることからケアしていくことをおすすめします。

緊急事態宣言延長と路上飲み!新たな事故リスクに思う

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緊急事態宣言の延長、ストレスたまるのはわかりますけどね…

緊急事態宣言の延長、いつまで続くのでしょうか…

そんなストレスをブログに書いても仕方がないんですけどね。

飲食店もアルコールを出さないお店がほ増えていますので、飲みたいのに飲めない!そんなストレスが溜まります。

 

その結果「路上飲み」が増えてしまい、コンビニには「路上飲みはしないでください」

という張り紙が貼られています。

 

路上で酔っぱらう人も悪いのですが、万が一霜になってしまった場合にはドライバーの責任も問われます。

自動車ドライバーにとって新たな危険が増えたように思えるのは、私だけでしょうか?

そんなわけで、今回は路上飲みと事故のリスクについて考えてみたいと思います。

 

そもそも夕暮れ時の事故は多い

以前から「夕暮れ時の事故は多い」と言われてきました。

「夕暮れ時の事故を防ぐため、ライトは早めにつけましょう」という言葉も、よく聞かれています。

 

一説によると、夕暮れ時の事故は昼間の4倍なのだそう。

 

びっくりですね!

 

薄暗い時間帯、自動車が道路を横切ろうとする歩行者と接触する事故が多い点は、無視することはできません。

 

もともと事故のリスクが高い夕暮れ時ですが、アルコールを飲むのも多くの場合日中ではありません。

 

ほとんどの場合、夕方から夜にかけて飲む人が多いのではないでしょうか?

 

酔っている歩行者の事故例

実際に酔った歩行者が関連した事故例を挙げてみます。

  • 酔った歩行者が赤信号を無視して道路を横断したため、車と接触
  • 酔っぱらって路上に寝てしまった結果ひかれてしまった
  • 酔って転んだ歩行者が、車道側に倒れてきたため車と接触

 

歩行者側には、当然のこととして家まで我慢してもらい、路上飲みをしないことが求められます。

 

一方で自動車ドライバーも、より一層の注意が必要と言えるでしょう。

 

以前から道路をふらふらと歩く酔っぱらいはいましたが、外出自粛を我慢できなくなった人が路上飲みをすれば、確実に事故のリスクが増えてしまうと言えそうです。

 

新たな事故リスクに対してできること

さて、ドライバー側でできることをいくつか考えてみました。

  • 対向車や先行車がいなければライトは上向き
  • 夜間は特に速度を落とす
  • 「人がいるかもしれない」と常に注意
  • 路上飲みをしている人の多いエリアに出来るだけ近づかない
  • アルコールのビンやカンを持っていることがわかったら、できるだけ距離をとる

 

自動車ドライバーにとっては今まで以上に困った世の中になりましたが、その中でも最善を尽くすしかありません。

 

自粛ばかりで我慢の限界!という気持ちもわからないわけではありませんけどね…

緊急事態宣言は早く終わることを願うばかりです。

 

交通事故でケガをしたら…病院に行くこと以外に出来ること

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事故後のケアができるのは病院だけではありません

ご訪問頂きありがとうございます。前回のブログ記事からだいぶ時間が空いてしまいましたが、今回は病院に通うことに加えて行うことが出来る、事故後のケアについて書いてみます。

なお、今回のお話は「病院に行かなくてもいい」ということではありませんので、病院への通院も続けてくださいね。

大切な点として「病院に行くことに加えて〇〇してもいいですか」と医師に聞いてから行ってください。

医師に伝えた後は、保険会社にも伝えましょう。

 

病院と並行して整骨院・接骨院への通院

これは既に実行されている方が多いかもしれませんね。

治療や検査は、病院で医師の指導の下に行うものです。

一方で整骨院や接骨院は、柔道整復師によるマッサージは関節や筋肉をケアしていく場所です。

これらは医療行為ではありませんが、体の調子を整えることに効果があり

「できるだけ後遺症を残したくない」

「事故の後、肩こりになってしまた」

という方にお勧めです。

整形外科のドクターに整骨院にも通いたいことを伝えることに加えて、「交通事故対応」をしている整骨院や接骨院に通うようにしてください。

なお、交通事故後のケアに力を入れているところと、そうではないところがありますので、ホームページやお電話で確認されることをおすすめします。

 

 

鍼灸院への通院

鍼灸院に通う場合も、整骨院や接骨院に通う時と同様に、医師にその旨を伝える必要があり、整形外科への通院と並行して行います。

鍼灸は中国から伝わったもので、東洋医学・漢方医学の一種です。一説によると飛鳥時代に伝わったと言われていますので、長い歴史を持つ治療法です。

鍼は細い鍼をツボに刺し、灸はもぐさと呼ばれるものを燃焼させて、ツボに刺激を与えていきますが、どちらもしびれや痛みに効果があります。

鍼灸院に通われる場合にも、「交通事故対応」であることを確認したうえで予約されることをおすすめします。

 

 

通ってはいけないのは…?

最後になりますが、通ってはいけないのはどんな場所でしょうか?

基本的には「リラックス効果」を目的としているリラクゼーションサロンは、交通事故対応はしていません。

基本的にケガのケアをする場所ではないので、交通事故のケアはできません。どうしても行きたければ、事故後に体が回復してからになるでしょう。

 

病院の整形外科、整骨院・接骨院そして鍼灸院では、事故後の体をケアする方法が異なります。

医師の同意を得たうえで、早いうちにしっかりとケアすることをおすすめいたします。

 

またリラクゼーションサロンをはじめ、整骨院と似たように思えても交通事故のケアを目的としていないところもありますので、交通事故対応が可能な場所か最初に確認したうえでの利用をおすすめします。

バイク事故と慰謝料相場(4)〜後遺障害慰謝料と死亡慰謝料の計算方法と相場〜

シリーズでご紹介してきました「バイク事故と慰謝料相場」ですが、この記事が最後になります。

 

最終回の今回は、後遺障害慰謝料と死亡慰謝料の計算方法と相場について見ていきたいと思います。

 

後遺障害慰謝料の計算方法と相場

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後遺障害慰謝料は、自賠責保険会社から認定された14段階の等級によって相場が決まっています。
各等級の後遺障害慰謝料の相場は以下のとおりです。

 

等級 自賠責保険基準 任意保険基準(推定) 弁護士基準
第1級 1100万円 1600万円 2800万円
第2級 958万円 1300万円 2370万円
第3級 829万円 1100万円 1990万円
第4級 712万円 900万円 1670万円
第5級 599万円 750万円 1400万円
第6級 498万円 600万円 1180万円
第7級 409万円 500万円 1000万円
第8級 324万円 400万円 830万円
第9級 255万円 300万円 690万円
第10級 187万円 200万円 550万円
第11級 135万円 150万円 420万円
第12級 93万円 100万円 290万円
第13級 57万円 60万円 180万円
第14級 32万円 40万円 110万円

 

死亡慰謝料の計算方法と相場

死亡慰謝料は、死亡した被害者の家族構成や収入によって相場が決まっています。
死亡慰謝料の相場は以下のとおりです。

 

自賠責保険基準の死亡慰謝料相場

請求する要項 慰謝料額
死者本人に対する慰謝料 350万円
死者に扶養されていた場合 200万円
慰謝料を請求する遺族が1人の場合 550万円
慰謝料を請求する遺族が2人の場合 650万円
慰謝料を請求する遺族が3人の場合 750万円

 

遺族が死亡者に扶養されていた場合について説明します。
この場合には、200万円が加算されます。

たとえば交通事故で被害者が亡くなって、その被害者に扶養されている遺族が1人の場合は、

 

死亡者に対する慰謝料:350万円
死亡者に扶養されていた遺族がいる:200万円
遺族は1人:550万円

 

これら全部を合計した額が死亡慰謝料となるため、死亡慰謝料は1,100万円というふうに計算されます。

 

任意保険基準及び弁護士基準の死亡慰謝料の相場

死亡者の立場 任意保険基準(推定) 弁護士基準
一家の支柱 1500~2000万円 2800万円
配偶者、母親 1500~2000万円 2500万円
上記以外 120~1500万円 2000~2500万円

 

自賠責保険基準では、被害者の遺族の人数と扶養者の有無によって金額が増えていくというものでした。

 

したがって、増えた分は遺族固有の慰謝料とも言われ、被害者自身の死亡慰謝料とは区別して考えることもできます。

 

このような考え方に対して、弁護士基準では死亡慰謝料は算定する時点で、被害者の社会的地位を考慮にいれて算定しています。
したがって、弁護士基準の死亡慰謝料には、自賠責基準の遺族固有の慰謝料が既に算入されていると言えます。

 

バイク事故の慰謝料を増額させる方法

それでは、ここからはバイク事故で被害者が受け取れる慰謝料を増額する方法について具体的に解説していきます。

 

弁護士基準で請求す

上記で見てきたとおり、入通院慰謝料および後遺症慰謝料等については、3つの基準のうち弁護士基準が最も高額な基準となります。

 

したがって、弁護士基準を用いて慰謝料を算出することが、被害者の方の受け取れる慰謝料を増額するためには重要なポイントとなります。

 

では、弁護士基準で慰謝料を算出するためには、被害者はどうすればいいのでしょうか。

弁護士に依頼する

これまでお伝えしてきたように、弁護士基準は裁判手続で利用される基準になります。
そこで、被害者の方の中には、訴訟を提起しないといけないのではないかと考える方もいるかもしれません。

 

しかし、弁護士が交通事故事件を受任した場合には、弁護士基準を用いて慰謝料を請求していきますので、被害者の方が最も簡単に弁護士基準で慰謝料を算定するには、弁護士に依頼すればいいだけです。

 

慰謝料だけでなく示談金も漏れなく請求する

バイク事故の被害者が、損害賠償を請求できる項目は慰謝料だけではありません。
したがって、慰謝料以外の費目についても忘れることなく、しっかりと加害者に請求していく必要があります。
慰謝料以外に、交通事故の被害者が請求できる費目を以下に詳述していきます。

 

(1)治療費・通院交通費
(2)休業損害
(3)逸失利益
(4)葬儀費
(5)車の修理や買換え費用・代車の費用
(6)評価損

 

(2)休業損害とは、交通事故に遭ったことで、仕事ができなくなり、得られるはずだったのに得られなくなった収入のことを言います。
休業損害は、休業日数分の日額で受け取れます。
この日額も、弁護士基準で算定する方が高額になる場合があります。

 

(3)逸失利益とは、後遺障害逸失利益と死亡逸失利益の2種類に分けられます。
前者は、後遺障害が残った場合の逸失利益で、後者は、死亡時に認められる逸失利益です。
逸失利益については、慰謝料や休業損害のように算定基準ごとの違いはなく、一定の計算式によって算出されます。

 

まとめ

いかがだったでしょうか。

今回は、バイク事故で負傷・死亡した場合に受け取ることができる慰謝料について解説しました。

結論として、弁護士に依頼した場合に慰謝料が増額する可能性が高いことを説明しました。

慰謝料を含む損害賠償の計算については専門的な知識も必要になりますので、適正な示談金を請求出来ているのかどうか不安になることもあるでしょう。

交通事故に遭って一人で悩んでいる被害者の方は是非一度弁護士に相談するべきでしょう。

 

4回にわけてバイク事故と慰謝料相場について解説をしてきましたが、この記事が最後となりました。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。