裁判所も影響を受けている新型コロナウイルス
こんにちは、関東地方も遅い梅雨明けを迎え、毎日が暑さとの戦いになってしまいました。お仕事やご用事で外にお出かけになる方には、ぜひ熱中症に気をつけてお出かけ下さい。
さて、今年は熱中症だけでなく新型コロナウイルス感染症の影響で、不便な生活を強いられていますが、裁判所も例外ではありません。
交通事故の裁判だけに限った話ではありませんが、「これから交通事故の裁判が始まる」という方もいらっしゃると思うので、今どんな感じか少しだけお話しできればと思います。
コロナのせいで裁判が延期
3月の話題になってしまうのですが、3月の時点で裁判が延期になったものがいくつもありました。
これは弁護士をしている知人から聞いた話だけでなく、裁判所のホームページや新聞記事等にも、同じことが書かれていました。
「感染防止」を考えれば、仕方がないのかもしれませんが、そもそも被告人には「迅速な裁判を受ける権利」が侵害されているのではないか、という指摘もあります。
もっとも、事故の被害者となった方にとっても、早く裁判を進めていただいた方が良いに決まっていますが、相手が治療法の見つかっていないウイルスですから、裁判所側も困っているようです。
東京地裁では、3月に始まる予定だった裁判員裁判が11月に延期された、というニュースを読みました。
裁判員裁判ではない、一般の裁判でも延期されているものが増えているので、「だいたいこれくらいの期間がかかる」という、今までの目安どおりには進まないかもしれません。
裁判所職員も新型コロナウイルスに感染
スポーツ選手や芸能人が新型コロナウイルスに感染すると、「〇〇さんが新型コロナウイルスに感染しました」と報道されます。
しかし、裁判所が感染した場合には、そこまで大きなニュースにならず、そのため私たちの記憶に残ることは少ないかもしれまんね。
2020年8月11日、三重県では津地方裁判所の刑事部の書記官の方が新型コロナウイルスに感染してしまいましたが、8月6日の夜に部熱があったものの7日には出勤しており、裁判にも出廷していたということです。
おそらくご本人は気がつかずに、出勤されていたのではないでしょうか?
津地方裁判所だけではなく、他の裁判所でも同様のことが起きていますので、裁判所に行かれる場合には、自分が感染しないように細心の注意を払うことが求められるでしょう。
なぜこんなことを書いたのか
別にこんな話を知りたくない、という人もいらっしゃると思いますが、今回はあえて書かせていただきました。
というのは、「早く進めてほしい」「早く終わりにしたい」と思う人が多いからです。裁判官も弁護士も、早く手続きを進めたいのに進めることが出来ない、その中でほとんどの方がベストを尽くして働いておられます。
ウソ偽りのない現状なので出来るだけ多くの方に、そのことを知ってほしいと思ってこの話を書きました。
そうはいっても、裁判の進捗状況が気になるのは当たり前のことですので、弁護士の先生の進捗状況をお聞きすることは、悪いことではありません。
「早くしてもらえますか?」と聞くより「進捗状況を教えていただけますか?」とお聞きすることをお勧めします。
そして、ご自分の体を少しでも治すことを優先させていただきたいと思いますが、ストレスをためること、イライラすることは、心身の回復を遅くしてしまいます。
特定の運動や食品などをお勧めすることはしませんが、次の日のことを心配しすぎないようにしてほしいと思います。出来るだけストレスをためない生活を心がけてください。身近に自分の気持ちを話せる人がいれば、ぜひ本当の気持ちを話してください。
暑い毎日がしばらく続きますが、どうぞお大事に。
今日はこのあたりで失礼します。