日曜日の怪電話!?と検察官のお仕事

日曜日の怪電話は検察庁からだった!?

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こんにちは、新型コロナウイルスの影響が思わぬところにも及んでいるらしくびっくりしています。そのひとつはかき氷屋さん、これからがかき氷屋さんの活躍する季節だというのに、閉店を決めたお店もあるようで、気の毒だし残念に思います。

さて、かき氷屋さんとは全く反対に、季節を問わず淡々と仕事をしているイメージなのが、官公署のいわゆるお役所と呼ばれる場所ではないでしょうか?

実際に、土日祝日は「閉庁日」なんて書かれていて窓口対応はしませんので、検察庁も土日はだれもいないんだろう、そう私は思っていました。

しかしある日、知らない電話番号に出てみたところ「〇〇検察庁」を名乗る人物からの電話だったのです。最初はいたずら電話か、もしかすると加害者側の関係者だったらどうしようか、と怖くなりました。

というのは、今回の事故では加害者側が全面的に悪かっただけでなく、懲役になってもおかしくないだろう、と言われているような事故だったからです。

今回は、土日に検察庁から電話がかかってくる理由、そしておすすめの対応方法をお伝えしていきたいと思います。

なぜ土日に電話がかかってくるの?

知らない電話番号からの着信はドキッとしますね。

振り込め詐欺の電話だったら嫌ですし、セールスの電話がかかってきてもあまり相手をしたいとは思いません。

私だけではなく、同じように感じている方は多いはずですが、検察庁も仕事なので電話をしないわけにはいかないのです。

そして、刑事訴訟法という法律では被疑者の身柄を拘束する時間や、被疑者を起訴するまでの時間が決められていますので、時間的な余裕がなければ土日でも電話連絡をせざるを得ないのだそう。

いや、これは大変ですね。検察官のみなさま、そして検察庁で働いておられる皆様、本当にありがとうございます。

ちなみに、弁護士事務所で働いたことのある方からお聞きしたお話ですが、検察庁は365日、24時間稼働しているらしいですよ!

被疑者を起訴するまでの時間、身柄を拘束する時間が決まっているので、それに合わせていたら、土日も祭日もないのでしょう。

そんなわけで、日曜日にかかってきた電話は、本物の検察庁からの電話であり、結論から言うと怪電話なんかではなかったのです。

 

もし検察庁から電話が来たらなんて答えればいいの?

私宛の電話は、交通事故の状況をもう少し教えてほしい、今まで聞いた限りではこういう話だが間違いがないか、という内容でした。聞いていると「明らかにこれは違う」というものがいくつか出てきたので、その旨を伝えました。

さて私の行動は、決して間違った方法ではありませんが、ベストな方法ではなかったと後から思い直しました。

では検察庁からの電話には、何と答えたらよいのでしょうか…

弁護士をつけています、と言う方はすぐに弁護士に伝えて、検察庁側には「弁護士を通して回答します」と伝えましょう。

もちろん正直に話すのが一番なのですが、思っていることをより正確に、なおかつ私にとってマイナスにならない方法で伝えてくれるのが弁護士です。

この時、日曜日なのに申し訳ないと思いながらも、メールで「検察庁を名乗る電話が来た」ことと、着信のあった電話番号をメールで弁護士に伝え、月曜の朝いちばんに弁護士が検察庁の担当者と話をしてくれました。

ぜひ気をつけたい点

土日に検察庁からの電話は、ありうる話である事、そして可能であれば弁護士を通しての対応が望ましいことを、今回はお話ししました。

しかし、世の中には本当に被害者を脅そうとする加害者やその関係者もいますので、油断は禁物です。

本当に検察庁からの電話なのか、可能であれば電話番号を控えておきましょう。

さらに担当者の名前も、最後にきちんと聞いておくようにしてください。

今回、私にかかってきた電話は怪電話などではありませんでしたが、本物の怪電話がかかってきて脅されたような場合には、すぐに警察に通報してください。