夏は色々と大変!
交通事故に限った話ではないと思いますが、夏は蒸れと暑さで苦しむ人も多いことと思います。
しかし交通事故の後には、体の痛みが治らずシップをしなくてはいけない人や、塗り薬が手放せない人、むち打ちなどの場合にはコルセットやシーネが暑くてたまらないという人も多いようです。
私の友人の話になってしまいますが、骨折をした後のギプスの中が蒸れて大変だったそうで、痛みよりもかゆいのが辛かったと話してくれたことがありました。
「寒い時は辛い」という話はよく聞きますが、暑い時にもそれなりの問題がありますので、出来るだけ快適に過ごせるようにしたいですね。
「こんなことくらい」と思わず、病院へ
ちょっとしたかゆみ、蒸れ、違和感などは、「こんなことくらいで病院なんて」と思う人も多いはずです。
それでもささいなこととは思わず、ぜひ病院を受診してください。
①出来るだけ快適に過ごすポイントを教えてもらえる
②可能であれば薬の変更をしてもらえる
これは私の話になってしまいますが、交通事故後のむちうちで首と腰に湿布薬が処方されていましたが、夏はかゆくなってしまい汗をかくとすぐにはがれてしまうので困っていました。
その話をしたところ、塗り薬に変えてもらうことが出来たので、あきらめないで聞いてみて良かったと思いました。
さらにかゆみや違和感の原因は、交通事故が原因とは言い切れませんし、原因が違えば治療法も異なるわけですから、早めに原因が分かった方が良いでしょう。
帰省やイベントはお休み?
夏の時期は、夏休みを利用して帰省や旅行を計画する人も多いですし、花火大会たお祭り、バーベキューなどの楽しいイベントが多いシーズンです。
事故で嫌な思いもしたし、この機会にパーッと楽しみたい気持ちはあるものの、はたして体が気持ちについていくでしょうか?
イヤな言い方になりますが、加害者側に
「事故のせいで遊びに行けなかった慰謝料をくれ」
という請求は基本的にはできません。
遊ぶことに関しては、治るまで我慢しなくてはいけないことが多いのですが、
「治ったらその分楽しもう」
と考えてここはぐっとこらえましょう。
そして
「体調も少し回復してきたので、このくらいは行って大丈夫そう」
と思った場合には、念のため医師に相談してください。
定期検査のついででいいので
「今度〇〇に行きたいのですが、気をつけることはありますか?」
と聞いてみるようにしましょう。
しつこいようですが
「交通事故後、ケガもだいぶ良くなって大丈夫だと思ったけど、遊んだらまた痛くなった」
という請求は基本的に出来ません。
夏を有意義に使うアイデア
交通事故のせいで、体の具合がいまいち、やりたいことが出来なくなった、というのは本当に辛いことですが、考え方によってはリハビリや体力回復のチャンスかもしれません。
定期的に通院していた患者さんが、帰省等で一時的にお休みをすることも少なくないようで、そういった時には病院も空きます。
そのような空いている時に、リハビリの予約を積極的に入れたりすることが出来るのであれば、せひそうしてみるのはいかがでしょうか?
さらには家でできるリハビリやストレッチの方法なども、聞いてみることが出来ると思います。
交通事故そのものは、遭わない方が良いに決まっていますし、遭ってしまったことは本当に残念なことです。
そして、体の不調や行動の制限とも付き合っていかなければいけないわけですが、状況を変えることは出来なくても、回復するための努力は出来ることを忘れないでください。
さて交通事故に遭った後、季節の変わり目、台風が来る前にも、体調が悪くなる人もいらっしゃるようです。
季節が変わっても、後遺症とどのように付き合っていくかは、また別の機会に書いてみたいと思います。